(初心者向け)【Excel VBAの使い方(VBE設定)】

ExcelVBA

初めてExcel VBAを使う際の設定(Office2021Ver)について解説します。

Excel VBAのマクロを作成する場合は、ビジュアルベーシックエディター(以下、VBE)というエディター(メモ帳のようなもの)を利用します。

VBEを利用してマクロを作成する場合は、以下の手順で設定を行うと、快適に利用することができます。

  1. 開発タブを表示させる。
  2. VBEの表示色を変更する。
  3. 構文エラーの表示を解除する。

今回の記事では、上記の設定を解説していきます。

開発タブを表示させる方法

初めてVBEを利用する方はまず、メインタブに”開発”のタブがあるかどうか確認してみてください。

開発タブがない場合は、以下の操作を行います。

  1. オプションメニューを表示する。
  2. オプションメニューのリボンのユーザー設定を表示する。
  3. メインタブから”開発”のチェックボックスにチェック

具体的には、以下の手順で操作を行います。

オプションメニューの表示方法

以下のとおり、メインタブから“ファイル”を選択し、“ファイルメニュー”から“オプション”を選択すると“オプションメニュー”が表示されます。
※ウインドウが小さくなっている場合、“その他…”となっているので注意!

リボンのユーザー設定

以下のとおり、“ファイルメニュー”から“リボンのユーザー設定”を選択すると“リボンのユーザー設定”画面が表示されます。
画面右側の“リボンのユーザー設定”から“メインタブ”に表示されている“開発”チェックボックスにチェックを入れて、“OK”ボタンを押下すると設定が完了します。

VBEの簡単な使い方

では、実際にVBEのウインドウを開いてみましょう。
“開発”タブ⇒“Visual Basic”アイコンと選択して辿っていくと、VBEが別ウインドウで開くことができます。
※Altキー+F11キーでも開くことができます。

VBEを開いたら、実際にプログラムを打ち込んでみましょう。
“VBAProject{Book1}”のあたりを右クリックしてポップアップメニューを表示し、“挿入”⇒“標準モジュール”を選択して辿っていくと、標準モジュールが“VBAProject{Book1}”の配下に作成されます。

標準モジュールを選択し、以下のプログラムを書き込んでみます。

Option Explicit'変数宣言の強制

Sub Hello_World()'Hello_World関数(開始)

    debug.print "Hello_World"'(イミディエイトウィンドウに"Hello_World"を表示)
    MsgBox "Hello World"'(メッセージボックスに"Hello World"を表示)

End Sub'Hello_World関数(終了)

サブメニューにある保存アイコンを選択して、ファイルを保存します。
新規での保存画面が表示されるので、ファイル拡張子を”.xlsm”を選択します。
※拡張子を“.xlsx”とするとシートの内容は保存されますが、マクロが保存されませんので注意!

さて、ファイルが保存されたところでマクロを実行してみましょう。
メインメニューの“実行”から“Sub/ユーザーフォームの実行を選択すると、マクロの選択画面が表示されます。(表示されない場合もあります。)
先ほど書いた“Sub Hello_World()”の中に記載している関数名“Hello_World”を選択し、実行ボタンを押下します。
すると、先ほど記載したプログラムが実行(メッセージボックスに“Hello World”が表示)されます。

VBEの表示色を変更する方法

これからプログラムを書いていくと、真っ白な画面を見ていくことになるので目の負担がそれなりにあります。
目の負担を軽減するために、画面を黒ベースに表示色を変更してみましょう。

VBEのメインメニューの“ツール”タブを選択し、ドロップダウンリストから“オプション”を選択していくと、“オプションメニュー”が表示されます。

おすすめの設定

おすすめの表示色設定は以下の表のとおりになります。

コード前景背景インジケーター
標準コード黄色自動
コメント濃いグレー自動
キーワード水色自動
識別子自動
おすすめ設定一覧(そのほかの設定はそのまま)

フォントとサイズについては

  1. フォント⇒Meiryo UI(日本語)
  2. フォントサイズ⇒10pt

以上がおすすめの設定になります。設定後は以下のとおりになります。

自動構文チェックを解除する方法

プログラムを書いていくと、書き損じなどで構文のエラーが発生すると思います。
デフォルト設定の場合、自動構文チェックが走ることになってしまい、都度、エラーのダイアログ画面が発生し非常に煩わしい状態になってしまいます。
自動構文チェックはVBEのオプションメニューから外すことができるので表示色と同様に設定してしまいましょう。

以下のとおり、VBEの“オプション”メニューの“編集”からコードの設定欄の自動構文チェックを外します。これで、設定は完了です。

まとめ

初心者向けにVBEの利用方法について、解説しました。
他にも開発を行ううえで快適な設定があるので、後々ご紹介します。